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口幅を測ってみる [日常]

サイチョウの特徴の一つである口幅の大きさを示すべく、同所的に生息する他種の鳥類の口幅を測定する準備。そもそも鳥類標本の取り扱いに慣れていないので、ここ最近、標本の作成方法について本で知識を仕入れていたところ。もちろん作成方法と取扱い方は違うのだけど、何も知らないよりは良いでしょう。

まず日本国内の果実食鳥類を順番に測定して、測定方法を体感する。果実食鳥類として代表的なヒヨドリから測定してみる。ヒヨドリの口幅サイズはだいたいの値を知っているけど、どのへんで測定するのかによって微妙にサイズが変わるなあ。サイチョウみたいにくちばしの根元の部分がはっきりしている鳥はわかりやすいけど、そんな鳥は多くはない。そもそもキクイタダキとかメジロとかさわるだけで壊れそう。

ただ、普段は生きている個体に触れる機会はほとんどないので、鳥の大きさを実感できるのは良い。ワタリガラスって大きいんだな。問題は収蔵庫の温度と湿度が一定に保たれているので、長時間の作業にはあまり向かないこと。温度は20度で調度良いのだけど、すぐに乾燥してくる。これは朝から晩までやるのはちょっと大変そう。とりあえず午前中とか午後でまとまった時間が取れるときに少しずつデータ化していこう。

うちの博物館に仮剥製標本があるのはカオグロサイチョウ、パラワンサイチョウ、キタカササギサイチョウ、クロサイチョウ、ギンガオサイチョウで、肝心の大型種の標本が全くない。本剥製にシワコブサイチョウがあることになっているけど、同定ミスでこれはアカコブサイチョウ。オオサイチョウとかツノサイチョウのデータをどうにかして手に入れねば。

最近公開されたデータベースで検索してみたところ、山階鳥類研究所にサイチョウの標本が100個体以上あるらしい。一度はいかねばなるまい。けど、ほとんどがフィリピン産の今やとても珍しい種の標本が多い。それにしてもサイチョウは標本になってしまうと軽い。くちばしやカスクの中はスカスカだからなあ。今日、きちんと標本を見て知ったけど、半島マレーシア産のキタカササギサイチョウとクロサイチョウは明らかに巣立ち直後だろうな。ほとんどカスクが成長していない。これ密猟された個体を買い取ったのか、ペットで飼育していた個体が死亡したのだろうな。いずれも1980年代に標本採集されているので、意外と新しい。フィリピン産の個体もその時期に採集されたもの。今はそこにはもういないのだろなあ。

Q-GIS講習会 [日常]

今日は西日本自然史系博物館ネットワークの標本情報の発信に関する研究会に参加するために大阪へ。神戸では、ほとんど雨が降っていなかったけど、堺筋本町から地上へ戻ると雨。折りたたみ傘が一つしかなく、嫁さんと二人で半分濡れながら信号待ち。すると突然、自転車でわたしたちの前を通過しかけたおばさまが、「傘あげる」とおもむろに自転車カゴからビニール傘をすっと差し出す。とっさの出来事で多少、戸惑いながらも「ありがとうございます」と遠慮なく傘を受け取る。とても助かりましたが、これが大阪らしさか?

会場はかなり時間厳守で、10分前にならないと開かない。仕方がないので廊下で受付作業。領収書の名前書きに時間がかかるので、先に印刷したものを準備しておきたいなあ。会場内でも多少トラブルがあり、パソコンの台数が不足気味。結局、何名かは自分のノートパソコンを利用した形の実習になってしまった。

最初の30分はGBIFの動向の紹介。まだまだ博物館関係者でも知らない人が多いらしい。続いて本日のメインであるGISを用いた実習。なかなか盛りだくさんの内容で、途中からついていけなくなった人が多数。zipファイルの展開やcvsファイルの作成に手間取る人もいて、参加者のITレベル差がかなり大きかった。わたしもチューターとして動いたけど、フリーソフトを使うことには慣れていてもGISを使うのは初めてだったので、あまり役に立ちませんでした。チューターにも事前講習が必要ですな。

これだけたくさんの参加者がいるとこれまでに見たことの無いエラーも多数出現する。実習で利用したフリーソフトが日本語対応していないところが原因だったのかな?自分の研究ではエクセルファイルに日本語入力することがないので、普段はあまり気にならないからなあ。確かに半角カタカナとか使う人がいるからなあ。データ入力そのものの講習会が必要かも?

結局、時間ギリギリまで講習会を行い、ドタバタと会場から撤収。アンケート結果を見る限りは、ちょっと内容量が多すぎたと感じる人が多数。ただ、GISを使った作業手順が一通り紹介されていたので、参考になったとしている人も多かったので、初回としては成功だったか?講習案内にどのくらいのレベルを想定しているのかを明確に書いた方が良かったのかもしれない。

その後は20名ほどで懇親会に突入。3時間ほど過ごした後は場所を移動して、数名で二次会に参加。うーん、こんなところのお店はなかなか自分では探せない。美味しいワインを頂きました。電車の乗り継ぎが比較的スムーズに行ったけど、午前様になってしまった。

新聞、恐るべし [日常]

先日、大阪市立大学に行ったときに何人かの参加者の方から、「今日の新聞にコメントが掲載されていましたね」と教えていただいた。最近、何件か新聞記者からコメントを求められていたけど、掲載されていたのは電柱の支えカバーで暮らしているキツツキのことらしい。新しい写真が手に入ったらまた連絡するとのことだったけど、急にスペースが空いたのかな?

翌日、ネット上に掲載されている記事をチェック。てっきり地方版に掲載された内容だと思っていたら、そうではなかったらしい。うーん、コメントした写真と同じものが掲載されているけど、コメントが微妙に脚色されている…。まあ、どことは言いませんけど。このくらいは許容範囲だろうか?タイトルは巣作りになっているけど、本文はねぐらに使っていると書いてあるのもちょっと変な感じがする。

来月末に掲載予定の論文の校正原稿が届かないのだけど、忘れられているのかなあ。実際に別の雑誌で忘れられていた経験があるので、一度、連絡してみるか。

思い立って、研究室の冷凍庫の整理作業。保管されていた鳥類標本を移動させて、ラベルを作成して専用の冷凍庫に移動させる。これですこしスペースができた。鳥類の他の保管品もさっさと整理してしまいたい。

インタビュー原稿が届いた [日常]

午前中に部屋を掃除して、年末からつづいていた下宿の手続関係の書類を整理。さすがに東京で住んでいた下宿の書類を使うことはないだろう。その他にも個人情報が含まれていないものは紐で縛って処分する。下宿で使う予定のない荷物を研究室へ移動させるとちょっとスペースが有効利用できそう。

雨が降り出しそうだったので晴れているうちに床屋へ。平日の昼前だけど結構混んでいて、たくさんのおじさんで賑わっていた。さっぱりと髪を短くしてもらい、帰り際に生活用品を買い込んで帰宅。昼食を食べながら、今朝届いたインタビュー原稿をざっと読む。質問事項がかなり沢山あるけど、全部に答える必要はないらしい。でも結構な文章になりそうだなあ。調査風景の写真が欲しいと言われたのだけど、あんまり自分の写真はないんだよなあ。

生態学会の宿を確定しようかと思い、ネット検索してみる。ちょっと会場までの距離があるけど、20分くらい移動することは仕方がないかな。新幹線で移動することを考えると品川とかが便利だけど、どうしたものやら。3月15日の午後から参加して3月19日の夕方に帰る予定。18日の夜はすでに予定が決まっているけど、残りは比較的融通がきくかな?とりあえずの宿と新幹線を確定したので、あとはポスターを作成するだけか。

大阪市立大へ行ってきた [日常]

今日は大阪市立大学の動物機能生態学研究室のセミナーでゲスト発表。
http://www.sci.osaka-cu.ac.jp/biol/asoci/index.html

三田から大阪市立大学まではJRを乗り継いで2時間ほど。移動時間中は「アマゾン河」という本を読む。1950年代にアマゾン流域で開業医をしていた人の生活記録で、寄生虫治療の様子がとてもリアルに描かれている。生物学的には間違っている記載もあるけど、当時の豊富な動物相のようすが垣間見える文章。ピラルクをそんなに普通に食べていたのか!植物の名前は現地名?をカタカナ表記してあるので、すぐにはピンとこないものが多い。せめて写真があれば、何の仲間か推測ができるのだけど。

大学の最寄り駅からは、詳細な道順を教えていただいていたので、あまり迷わずに研究室に到着。研究室前の廊下にはたくさんの水槽が並んでいた。本当はレジメを準備しなければいけなかったのだけど、先日のバードリサーチのニュースレターをプリントアウトしたもので代用。この時期の大学研究室は卒業研究や修士論文の締切で戦場のように忙しいはずですが、沢山の方にセミナーに来ていただきました。

先月の生態研セミナーで話した内容をベースにして、サイチョウの特徴的な行動の研究成果を追加して、代わりに種子散布の話から、カナリウムの話を削ったプレゼン構成にして話した。この2年間、同じようなネタで何度かしゃべっているので、一度は聞いたことがある人もいるだろう。

将来的なことを考えるとサイチョウの基礎生態の話、動物の種子散布の話、サイチョウの種子散布の話、鳥類の生態系サービスの話、などで各30分のプレゼンファイルを準備しておくと今後の一般向けのセミナーなどにも使い回しができるかな。サイチョウのねぐらや巣穴への種子散布のプレゼンファイルも一度きちんと準備しておく必要があるな。

70分しゃべって、その後は質疑応答が50分続き、のべ2時間で終了。さすがにしゃべりつかれた。行動生態学的な質問には、わかる範囲で答えたけど、「なるほど」と思われる指摘もいくつかあった。メスの戦略として入口を塞ぐという行動の解釈は、それなりにいいところついているのかもしれない。捕獲した個体を長期間にわたって野外で個体識別できる方法が確立されるともう少し面白いことがわかりそう。

その後の一次会で、ビルマサイチョウの共同繁殖の様子を見ていただくつもりが、DVDがうまく再生されず断念。昨日の夜にチェックのつもりで再生したのがまずかったらしい。その他にも小さな失敗としては、先日、博物館の一般セミナーで作成したサイチョウが食べる果実の種子の封入標本を持っていったのに見せるのを忘れてしまったし、5冊持っていった本は即完売。もっと持っていけばよかったか…。

その後は研究室で二次会となり、参加したさまざまな方とお話することができた。魚の性転換の話などはずいぶんと私が知っている内容からは進んでいるらしい。今日中には下宿に帰るつもりで時刻表を確認していたけど、二次会で話が盛り上がって、結局、終電で帰宅。さすがに疲れました。
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