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イチョウのデータ入力をはじめた [日常]

午前中に2回生向けの生物分類学のレポートをざっと読んでみた。レポートの締め切りまで1ヶ月の猶予を設定しているのは、色々と調べるのにそのくらいの時間が必要だからなんだけどなあ~。いかにも前日に慌ててやりましたという感じのレポートが散見される。こちらの意図が伝わっているレポートは半分以下。必修科目ではないので、単純に試験とレポートの採点結果で評価するのだけど、前期と同レベルの試験結果だと半分以上落ちそう。冬休みにもう一度頑張ってレポート書いてもらうかな。

午後はイチョウの自動撮影データの入力作業。なかなか入力する時間がなかったのだけど、おおまかな傾向をつかんでおかないと今年度中にやっておかないといけない実験などの予定が組めない。デジタル写真の入力なので、ファイル番号や撮影時刻はちょっとした変換作業だけで済むのは楽ちん。職場なら、自分のトートパソコンで画像を眺めて、デスクトップで入力作業をやることができるので作業効率も良い。Exif情報から撮影時刻はわかるのだけど、途中から写真に時刻を写しこむ形式にしてみて、このほうが確認作業はしやすい。

アカネズミとヒメネズミが撮影されている可能性があるのだけど、写真だけだと簡単には判別できないだろうなあ。この辺は捕獲調査をしていないのが弱い。ただ、熱帯生態学会のネタではないので、静岡の次の生態学会かな。

すっかり落葉したイチョウ [日常]

今日は久しぶりに朝から晴れているので、午前中にルーチンのイチョウの調査へ出かける。ついでに明日の講義のためにコケ植物の代表的なグループを撮影。さすがに大学周辺の街路樹のイチョウはほとんど落葉してしまって、樹上に残っているギンナンも少ない。

林業試験場の調査対象のイチョウも落葉が進んで、林床がすっかり落ち葉で覆い尽くされていた。先週、設置したギンナンは設置後にスムーズに食べられており、持ち去り量は定量化できそう。ただ、樹上にほとんど残っていないので、あと1週間くらいしか調査にならないかな。来年度の卒業研究テーマとしては使えそうだということはわかったので、今年度はこれで十分。

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すっかり落葉した

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落葉をどかして設置

この2ヶ月くらい調査を継続してきて、タヌキは丸呑み、アナグマはその場で外側だけ食べる、アカネズミは持ち去って外側を捨てて、中身を食べているらしいということはわかってきた。タヌキとアナグマはジュクジュクの種子を利用するけど、アカネズミは落下したばかりの種子を選んでいるような気がする。この辺は飼育個体を利用して確認してみたい。

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アナグマの食痕?

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アカネズミの食痕

イチョウの調査を終えてから、沢沿いでコケ植物を探す。ツノゴケ類の写真が一枚もなかったので、探していたのだけど、ようやくそれらしいものを発見。コケの本をいくつか読んで、イメージを作っていたけど、なかなか見つからないものですな。

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ジャゴケ

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ツノゴケかな?

午後は卒業研究の中間発表。初めてプレゼン用のスライドを作って話してもらった。レジメだけではなく、スライド作りの方もこれから頑張ってもらいましょう。統計処理もこれからかな。

いろいろ食べて飲んだ [日常]

次の講義のために自宅の玄関前に生えているゼニゴケを撮影。ゼニゴケとスギゴケはすぐに見つかったけど、やっぱりツノゴケがないなあ。近所の講演なども探してみたけど、見つからないので、諦める。実家の庭でゼニゴケとスギゴケ、ついでにクラマゴケらしきものも採集。マツバランは嫁さんがもっているそうなので、職場から持ってきてもらう。マツバランは初期の陸上植物をイメージするにはよいだろう。

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今日はちょっとしたお祝いで外食。以前から行ってみたいと話していたところだったし、職場からいけない距離ではないので、来客用に様子を知りたかったところ。あまり広くないので、事前に予約しておくのがよさそう。全般的に味付けが濃い目だった感じだけど、日本酒とあわせていただけばそんなものか。宗玄や手取川もあったけど、今日は県外のお酒(黒龍、南部美人)を中心にいただいた。

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料理やお酒にいろいろと植物が添えられているのがポイント。さすがにみんな同定できたけど、葉脈標本まで出てくるとは思いませんでした。植物好きな人なら、ランチに来ても良いかも。

今日の拾い物はイタチ [日常]

来週は卒業研究の中間発表をやってもらうことにしているので、あまり講義の準備をする時間が取れない。週末の連休もほとんど仕事にならないだろうから、早めに木曜日の講義の準備。前回、シャジクソウ類の話をしたので、今回はコケ植物と維管束植物の話をするのだけど、ツノゴケの写真が見つからない。日曜日は晴れそうなので、実家の庭や近所の神社に生えていないか探してみるか。

昼食前に買い物に出かけた時、運転中、道端でハシボソガラスが何かをつまんでいるのを発見。明るい茶色から山吹色で尾が短い。イタチかな?と思ったけど、交差点の直前なので、駐車するのは難しい。一旦は通過して、反対車線のスペースがある場所に駐車して、死体のところへ戻ってくる。比較的新しいイタチの死体。自分の車だと常に拾い物セット(チャック付きビニール袋、ひと目を避けるための紙袋)が常備されているのだけど、代車には積んでいないんだよな。仕方がないので、購入したばかりのおやつを袋から出して、そちらに包んで持ち帰る。普通のイタチかな。

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部屋に戻ってから、自然史資料館に連絡して、必要かどうかを確認。とりあえず研究室の冷凍庫に保存しておく。40cmくらいで、かなり尾が短い。大学のビオトープでも見たことがあるので、まあ、野々市には普通に見られる生きものでしょう。その後は、昼食を食べながらバッタ本を読む。昼食時にすこしずつ読み進めているけど、ようやく半分くらいまで到達。モデル生物を扱った研究は、私が行なっている研究とは、随分と時間スケールが異なる競争に晒されていることを感じる。

JSTから研究費に関するアンケートが届いた。ReaD & Researchmapに登録している研究者からランダムに選んだらしい。あんまり選択と集中ばかりにしても研究の裾野は広がらないと思うからなあ。10年とは言わないから、5年くらい継続して資金配分して貰える仕組みがあると海外調査はやりやすいのですがねえ。

4月のサイチョウ学会のオーガナイザーから、来る?と確認のメール。行くから要旨ちょっと待ってと返信。さて、種子散布のネタとしては、体内滞留時間の話を論文にして話したいかな?今年中に解析まで終えて、3月までに投稿できるようにして発表したいところ。

サイチョウ本の書評や誤字脱字など [本]

自著が出版されて3年が過ぎた。もうちょっと研究内容をシッカリ紹介する構成にしても良かったのかもとか、研究の裏話等を紹介した方が良かったかもなと思わなくもないですが、まあ、次回作があれば、そちらに活かしたいです。もっともポスドク時の仕事をさっさと論文化しないことには話ははじまりませんけど…。

同シリーズの他の著者にならって、これまでに書評を書いていただいたサイトや気がついた誤字脱字を一覧にしてみた。

誤字脱字等の修正が必要な箇所
PivL6、まとめられおり ⇒ まとめられ「て」おり
P18L6、ビルマサイチョウで「は」 ⇒ ビルマサイチョウで
P39L6、おいしいタイ料理を ⇒ 削除
P63L9、大きく3つのグループ ⇒ 削除
P73最後、眠たくなってしまうが欠点で ⇒ 眠たくなってしまう「の」が欠点で
P126図4・2、本文と図の内容が一致しない。図を差し替えて、本文を修正する必要がある。

ブログやMLなどでの紹介一覧(ご意見、ありがとうございます)
キノコ・苔・本・映画
http://bryologist.blog.eonet.jp/default/2009/11/post-f864.html

D' s Basement supplement
http://blog.livedoor.jp/sakumad2003/archives/50948245.html

[ZooExpress:468]ズー・エクスプレス
http://www.melma.com/backnumber_46006_4727132/

読書とかいろいろ日記
http://blog.goo.ne.jp/ksivasiva/e/abc3d008bd70f9c5fa2b56fbb535034c

仕事だけじゃない日誌
http://d.hatena.ne.jp/mahoro_s/20100203/1265221943

自然史関係の本の紹介(2010年上半期分)
http://www.mus-nh.city.osaka.jp/wada/Book/books-23.html#Anchor51778

晴耕雨読とか
http://blog.goo.ne.jp/nishime_001/e/8b61f21bc35e07e205b8d71b9fe71b4e

テング王子の徒然日記
http://d.hatena.ne.jp/ikkimatsuda/20100625/1277473160

リヴァイアさん、日々のわざ
http://ttchopper.blog.ocn.ne.jp/leviathan/2010/12/post_678c.html

断虫亭日常
http://d.hatena.ne.jp/dantyutei/20091202

気分はボルネオ -オランウータンとパーム油と生物多様性保全
http://blog.goo.ne.jp/bctjapan/e/91903fa9dab4127807bbae34d8679cc6

Jungle News
http://lemur.seesaa.net/article/280875875.html

新聞、雑誌に掲載された書評
信濃毎日新聞 2010年1月31日 評者 酒井章子

日本熱帯生態学会ニュースレター78号 2010年3月5日 評者 高野温子

バーダー2010年3月号 評者 編集部

意外と身近にもいた [日常]

朝一番で学会メールのアンケート調査に答える。所要時間が30分程度と書いてあって、そんなにはかからんと思っていたらしっかり20分かかった。結構、いろいろな質問があったけど、別居解消への努力とか、結構、突っ込んだ内容が多い。

午後は学科会議で来年度の講義スケジュールの調整など。来年度は担当している生物分類学の講義を夏期集中にするので、後期は自分の研究と卒業研究の対応に集中できるはず。やはり果実が多い秋に屋外に出る時間を作りたい。ただ、春先のサクラが多い時期にもきちんと調査したい気はするので、来年度はもうちょっと春にも林業試験場や石川県内の森を歩く時間帯を増やしたい。

会議前に同僚のクワガタ好きの方から「フィールドの生物学の新刊の著者はお知り合いですか?」と尋ねられたのだけど、なんと著者サイン入りの本を昆虫大學で購入してきたとのこと。たまたま出張と重なって、会場へ出かけてきたそうな。こんな身近でも購入している人がいましたか。自分用は11月14日にAmazonで予約してあったので、11月19日に受け取ったけど、今日はすでに品切れ中。本の帯だけ見るととてもノンフィクションとは思えない。

わたしが子供の頃に著者と同じ文章を読んでいたとしたら、「そんな光景見てみたい」とは思ったかもしれないけど、「食べられたい」とは思わなかっただろう。

かなり同定が進んできた [日常]

今週は講義がないので、自分の仕事に集中できる時間が多い。まずはいくつか読んでおきたかった文献を読み進める。タイトルは覚えていたけど、こんな内容だったとは…。もっと早くに読んでおく必要があった。学位論文の仕事らしく、いくつかまとまって掲載されているようなので一通り読んでおく。野火で調査個体が全て消失してしまっていなければ、サバンナでの種子散布系として面白い仕事になっただろうに。

午後は種子トラップから回収されてきた種子の同定作業。卒研生が事前に種子図鑑や自分で採集してきた果実の種子などでチェックして、その後、同定できていないものを確認している。前にも一度見たのだけど、時間をあけてもう一度確認してみる。今日はファーブルで種子の表面をしっかりと観察する。黒い種子で4種にわけられていたものは、おそらくアカメガシワとサンショウが混じっている。種皮が完全に外れているとそうでないもので別々に判断していたんだろう。かなり検討がついたものが多いけど、3mmくらいの種子でわからないものがある。種子図鑑を見ているとスミレとかに形は近いのだけど、そんなものが種子トラップに入るかしらん?

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最近、この本を購入したのだけど、なかなか便利。普段使っている方眼紙と同じ背景なので、学生にもわかりやすいみたい。この本のような写真記録を残しておけば、将来、種子トラップの仕事の役に立つだろう。カオヤイでもこんなふうに写真を残しておけばよかった。まあ、当時はこんなふうにデジカメで簡単に撮影できなかったから無理か。もちろん自分でも果実を見つけては、種子の写真を撮りためてはいるので、そのうち公開していこう。

車はまだ症状が判明していないらしい。基盤がおかしいのではないかしらん。

どうにか帰ることができた [日常]

午前中にFDで私と同じく今年採用された人の講義に参加。1コマ目がない時間帯なので、遅刻してくる学生が多い。私が使っている部屋と同じで、時間帯も同じなので参考になることも多いけど、黒板を使うタイプの講義なので、ちょっとそのまま応用するのは難しいところもある。とてもゆっくり板書しているなあ。

3年生向けの講義だと後期は既に単位を習得済みの人が多くなって、あまり人がいない。20人程度か?私の半分くらいなので、今日みたいに前の方に固まって座ってくれると目が届く位置になって楽だな。まあ、後ろは教員が占めているので、今日だけでしょうけど。配布資料はカラーで印刷してあってわかりやすいけど、これ毎回準備するのは、結構な作業量だろうなあ。

結局、最後まで90分シッカリと講義を聞いて部屋に戻る。もともとゆっくり目で話をする人なんだろうけど、講義時には更に意識的にゆっくり話しているのだろうなあ。その辺、わたしは反省するところが多い。

午後は林業試験場でイチョウの自動撮影カメラの確認と卒研生の調査に関連して、植物の同定作業。月曜日に調査した時には寒すぎて、ゆっくりと採集する気にならなかったし、高枝切りバサミを忘れていたからなあ。今日、じっくり見たら前回わからなかったものも大体検討はついた。一応、幾つか葉のついたサンプルを採集して持ち帰る。

夕方に仕事を終えて帰宅しようとした時に車のトラブル。エンジン警告灯が点灯して、エンジンの回転数が上がらない。これでは帰宅できないので、帰宅途中の嫁さんに拾ってもらって、一旦帰宅。その後、ロードサービスに電話したり、代車を持ってきてもらったりして時間が潰れてしまった。まあ、調査に出かけた時でなくてよかった。

フィールドの生物学シリーズ9巻 [本]

東海大学出版会からフィールドの生物学シリーズ9巻が出版されます。

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8巻を紹介した時に今までのシリーズで一番厚いと書いたのだけど、それを大幅に上回る分量です。既刊本と比較するとその厚さがよくわかります。えーと、私が書いた本の倍くらいあります(笑)。

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なにより巻頭カラーになって、カラー写真がふんだんに掲載されているのはいいですね!

孤独なバッタが群れるとき サバクトビバッタの相変異と大発生
著者 前野ウルド浩太郎
体裁 B6判 338頁 並製本
定価 2100円(税込)
出版社: 東海大学出版会
刊行 2012/11
ISBN-13: 978-4486018483

目次タイトルだけ読むと!?というものもありますが、実験成果は本文中の図表に綺麗にまとめられているようです。来週以降に読み進めていく予定。

今年の前期に1年生向けの生態学概論の講義で、相変異を取り上げた時にLocust Watchのサイトなどを紹介したけど、来年からはこの本を紹介することにしよう。この大学には、あまり昆虫少年っぽい感じの学生がいないようなのだけど、学年に一人くらいは著者に共感を覚える人がいるかも?

いや、何年かに一人か?

目次はこちら


初Biotropica [日常]

Biotropicaで印刷中だった論文が出版されました。

Ngoprasert, D., Lynam, A. J., Sookmasuang, R., Tantipisanuh, N., Chutipong, W., Steinmetz, R., Jenks, K., Gale, G. A., Grassman Jr., L. I., Kitamura, S., Howard, J., Cutter, P., Cutter, P., Leimgruber, P., Songsasen, N., & Reed, D. H. (2012) Occurrence of three felids across a network of protected areas in Thailand: Prey, intraguild, and habitat associations. Biotropica 44:810-817.

自動撮影シリーズの第2弾で、タイ国内で大型のネコ科とその餌動物を対象にした論文です。この雑誌の査読は何度もしているけど、論文が掲載されるのは初めて。個人的にJournal of Tropical Ecologyの方が好みだからという理由はあるけど、ATBCも会員なんだし、次の論文とか投稿先として考えても良いかも。

ハラバラのデータを活用して、複数の共著論文に参加することができて、良い経験になった。自動撮影関係では、マレーバクの論文がIntegrative Zoologyで印刷中、活動時間の論文と小型のネコ科の論文はリバイス中。ただ、今年になって自動撮影を使った論文の査読依頼が来るようになったのは、これらの共著論文と関係があるのだろう。そんな解析方法知りませんとは言いにくいからなあ。まあ、論文を読む良い機会になるので、基本的に引き受ける方針は変えないつもり。

夜は今シーズン初のズワイガニをいただく。例年より値段はちょっと高めらしいけど、今後も同じペースで捕れるかどうかわからんからなあ。美味しくいただきました。