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FSD2015帰国日 [学会]

ほぼ予定通りの時間でドバイに到着。ダーバンからドバイは満席で、さらに隣に大柄な人が座っていたので窮屈だったけど、少しは眠ることができた。会場からダーバンまでの移動の車の中はほとんど寝ていたおかげで、睡眠不足にはならなかった。早朝に到着して、乗り換え時間はFreeSpotを利用して、メールチェックして過ごす。ドバイであんまりのんびりしても仕方がないからなあ。その後の羽田行きはガラガラだったので、映画を見ながらのんびりと過ごす。日本に夜に到着するので、あまり機内で眠らなければ、時差ボケにはならないだろう。エミレーツは日本語吹き替えされた映画もかなりたくさんあった。

10時間ほどで予定通り羽田に到着。羽田で預けた荷物がなかなか出てこなかったけど、無事に受け取ることができた。途中でWifiを返却して、京急で蒲田に移動。24時前には宿泊先のホテルに到着。雨が降っていなくてよかった。南アフリカの朝夕の冷え込みに慣れたせいか、日本はやたら蒸し暑く感じる。明日は朝一番の飛行機はやめておいて正解だった。ゆっくり寝よう。

FSD2015五日目 [学会]

最終日の朝一番はMovement EcologyのエディターでもあるイスラエルのRan Nathanさん。イスラエルで取り組んでいるATLASプロジェクト(http://move-ecol-minerva.huji.ac.il/page/3)とそこから得られた膨大な移動データの紹介。10km平方の範囲内の短期間の行動追跡であれば、非常に詳細なデータを数十個体同時に追跡することができるらしい。GPSロガーが高すぎるからと自ら簡易版を共同研究で開発しているのか。前回のFSD2010でもコウモリにGPSテレメを付けて得た移動データを画像データと組み合わせて、どのように移動しているのかを映像で示していたけど、今回はそれをさらに複数個体を同時追跡したデータとして表示していた。これより広い行動範囲を持つ動物や捕獲が難しいものに応用するのは難しいとはいえ、これからは得られた膨大な追跡データをどのように解析するのかが問題になりそう。

わたしはコーヒーブレイクまでの話を聞いて、フライトの時間があるので、少し早目にダーバンへ向けて移動。もう少し余裕を持った日程にしておけばよかったとちょっと後悔したけど、同じ便でドバイに移動する他の参加者4名とともに11時に出発。途中、休憩が全くなしでも3時間以上かかった。13時の他の参加者と一緒に出発するバスを待っているとチェックインが間に合うかどうか微妙だったか。

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空港で時間があったので、到着階にあるスーパーで普通のお土産を購入。最初は出発階にある小さなおみやげ屋しか見つからず、チョコを買ったら、一箱1000円位で日本とあまり変わらないくらいの値段設定。高いなあと思って、ふと下に降りてスーパーをみると同じものが700円で売られていた。ボロい商売だなあ。南アフリカといえばワインだけど、重いので却下。結局、普通のチョコとルイボスティーを購入。残りの待ち時間はひたすら査読仕事。かなり読み込めたけど、コメントをまとめる気にはならなかったので、ところどころメモを残しておく。帰国後の週末にまとめよう。ドバイまでは寝て過ごす。

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FSD2015四日目 [学会]

今朝は少し天気が悪くなるとの予報もあったけど、それほど影響はなさそう。朝食後、プレナリーの二人が準備しているところForgetさんがビデオ撮影。この人、記録好きなんだなあ。FSD2000の頃から、さまざまな媒体を利用して、参加者を記録していて、昨夜も打合せ後、FSD2000の写真やビデオをみんなに見せて喜んでいた。15年前だとさすがにみんな若い。FSD2000の写真はあまり多くないらしく、安田さんがForgetさんに提供した写真が多数あった。

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朝の最初のプレナリーはブラジルのGalettiさん。Anthropoceneという単語が使われたのはそんなに古いとは知りませんでした。Scienceに掲載された論文を中心に最近の話題まで、人間活動により大型の果実食動物が絶滅した影響がヤシの一種に与える影響を調べていた。わたしたちにとってのPrunus mahalebだと話していたのが印象的。熱帯の樹木を対象として、ここまでの仕事をやることができるのは、素晴らしい。Ecographyにも印刷中の論文があるようなのでチェックせねば。

続いてFSD初参加の辻さん。マカクによる種子散布に関するレビューと自身のニホンザルの種子散布研究の紹介。今回はプレナリー、口頭、ポスターとすべてに申し込んでいて、結構大変だった様子。ニホンザルの調査風景の写真はしっかり笑いをとっていた。あの距離で追跡調査ができるというのは、見たことがない人にはわからないだろうなあ。発表後、Kaplinさんなどから質問が出ていたので、宣伝はできた様子。

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その後はSeed Dispersal by Animals as an Ecological FilterとMovement Ecology, Dispersal Kernels, and Genetic Effectsのセッション。後者に南アリカのナキサイチョウの研究が2件あったので、そちらを優先。ドイツのナキサイチョウの種子散布を研究しているチームの一人で、Journal of Applied Ecologyに2014年に掲載された論文の内容。パッチ間移動をネットワーク構造としてとらえて、GPSロガーの詳細な追跡データを活用して解析した研究。調査地はこの会場からそれほど遠いところではないらしい。なるほど、調査地の様子がつかめました。次は別会場でBurnsさんがニュージーランドのウェタによる種子散布のまとめの話だったので、移動してみるとキャンセルになっていた。なんと残念な。結局、今回のFSD2015では、脊椎動物以外の発表は、ナメクジ1件、アリ1件だけで、非常に少なかった。アリはともかく、まだまだマイナー動物の種子散布に関しては、研究は進んでいないと見た。

コーヒーブレイク時にインドの研究者から、わたしがポスター発表したサイチョウ類の体内滞留時間のデータについて、共同研究をもちかけられる。彼女も動物園の飼育個体を利用して、体内滞留時間の測定を試みたけど、失敗したらしい。やはり飼育下では、大型種子を含んだ果実を食べ慣れていないらしく、食べないそうな。彼女たちはインドでキタカササギサイチョウにGPSロガーをつけてデータ収集を行っているようなので、そのうちアジアのサイチョウ類の種子散布範囲を推定するような共同研究につなげたい。まずは私のデータを論文化しないといけないな。それは今回のFSD特集号に掲載してもらえるように準備しておこう。

午後の最初のプレナリーはげっ歯類の種子散布の研究をしているJansenさん。こちらもGPSロガーを利用した詳細な種子の運命の追跡調査を行った一連の研究紹介。BCIのテレメトリーって、こんな状況になっているのか。恐るべし。わたしも講義なんかでPNASの種子の移動を追跡した映像を紹介しているけど、確かに音楽と組み合わせ紹介した方がうけそう。

午後のセッションは1つだけく。最初の発表者はオーストラリアのMolesさんのところに留学中のChenさん。12,000本(桁は間違えていません!)の文献調査から、種子サイズと種子散布者の対応関係を調べている研究。てっきり種子サイズデータはMolesさんのデータベースを利用しているのかと思ったら、別に自分で作成したらしい。イントロでわたしにとっては、あなた方はスーパーヒーローですとお礼を述べていた。日本人研究者の論文は表や付表に種子の測定値の数値データがしっかりとまとめられていることが多くて、とても使いやすかったと話していた。最後の発表はJohn Terborghさん。昨年、Ecologyに掲載された論文の内容を紹介していた。彼はこれまでの6回のFSDに連続参加している唯一の人らしく、夕方のディナーで特別表彰されていた。

今夜はちょっと豪華なパーティー。プレナリー発表者や私を含めたScientific memberはワインを1本ずついただいた。ワインはこの日しか飲まなかったけど、数人で赤ワインを4本ほどあけた。その後はDJがやってきて踊りまくる。1時間くらいで終わるのかと思ったけど、3時間以上、踊り続けていました。さすがに翌日に発表がある人は11時くらいには帰った人が多いけど、わたしがひきあげた12時になっても参加者の半数近くは残っていたのではないだろうか。できる研究者は体力もあるということですな。

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FSD2015三日目 [学会]

今日はエクスカーションなので、のんびりと起床するつもりが、5時に目が覚めてしまった。部屋の中でネットにつないで、一仕事してから朝食に出かける。朝ごはんを食べているとオーストラリアのFSD2005でお世話になった、ロンダさんがやってきたので、一緒に食べる。彼女はFSD2015前にクルーガー国立公園で12日間を過ごしてきたらしい。いいなあ。その後は会場でメールをチェックし、明日の招待講演者の辻さんを紹介する文章の作成などをして過ごす。宿泊先だとFreeSpotにはアクセスできないけど、会場は比較的スムーズ。今日は半分の人は既にエクスカーションで移動しているし、11時に出発の人たちも休んでいる人が多いのだろう。

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宿泊先

11時頃に大型バス1台で目的地のNambiti Game Reserveに向かう。ここから2時間ほどかかるらしい。21日にダーバンから会場に来た時は真っ暗で何も見えなかったけどウシが放牧されているくらいで、ほとんどがサトウキビ畑。大規模農業と思われる巨大な散水システムに圧倒される。途中、Ladysmithという街を通過して、2時間ほどで目的地に到着。舗装されていないところを走るとものすごい砂埃。

その後はバスから降りて、大型ジープに10名ほどずつに別れて移動。うちのグループはスタート直後に2頭のアフリカゾウに遭遇し、じっくりと観察。購入後ほとんど使う機会がなかったデジタル双眼鏡を使ってみたけど、大型動物対象ならそれなりに写真も撮影できている。このくらいならサイチョウの顔のアップ写真も撮れるか?その後、2時間半ほど区域内を移動して、クロサイ、ヌー、キリン、カバなどを見た。けど、サイチョウ類は一度も見ることができなかったし、残念ながら肉食獣にも会えなかった。同乗していたJohn Terborghさんはひたすら鳥ばかり見ていたのが印象的だった。

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再び2時間かけて会場に戻り、夕食時にScientific memberの会合に参加。次回のFSD2020はインドで開催されることに決定。PrasadさんとMcConkeyさんの女性2名が主催者として活躍しそう。

FSD2015二日目 [学会]

6時半から毎朝、バードウオッチングが行われているらしいけど、ちょっと寒いので結局、一度も参加しなかった。残念ながら、周辺はサトウキビ畑で、しかもすべて刈り終わった後で、野焼きをしている最中。それほど鳥の多様性は高くはないし、昼間に見られる鳥とそれほど変わらない。24日のエクスカーションに期待しましょう。

今朝のプレナリーはヨーロッパで種子散布研究をリードする女性研究者が二人続けて発表。最初はドイツのBöhning-Gaeseさんで、気候変動に種子散布の研究がどのように貢献できるのか、ケニアのキリマンジャロで大規模に行っている研究などの紹介。Global Ecology and Biogeographyなどに立て続けに論文を掲載しているグループの成果を紹介していた。気候変動に対する生物の反応の推定には、それぞれの移動能力に基づく部分の分散が一番大きい。だから種子散布の研究にもっとお金をかけてもよいのではないかとまで話していた。この規模のプロジェクト研究だと予算規模は年間1億円以上だろうか。アプローチとしては、S9と似ているけど、S9の一部のプロジェクトだけにそのくらいの予算をつぎ込んでいる感じ。

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会場のようす

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プレナリー1

次はスペインのTravesetさんで種子散布過程の崩壊の原因と結末に関するレビュー。読んだことのある論文がいくつも紹介されていたけど、いずれも論文中で提示されていた概念図が紹介されていた。前回、サイチョウの種子散布に関する総説を書いたときにまとめの概念図をいれなかったのは失敗だったなあ。ただ、最近のサイチョウ類の種子散布に関する研究から、PLoS ONEに掲載された論文の図が紹介されていた。

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プレナリー2

午前中のコーヒーブレイクの時間にトカゲの種子散布を研究しているスペインのValidoさんから、イチョウの甘くて苦い外種皮は、トカゲが主に種子散布している果実の形質とよく似ているので、オオトカゲを使って実験してはどうかとのコメント。ほー、あとでトカゲの総説を読み直しておこう。うう、タイならいくらでもオオトカゲなんているけど、日本でオオトカゲに給餌実験できる施設なんてあるかしらん。いしかわ動物園にはいなかったよなあ。

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ブレイク中のポスター会場

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会場のおやつ

ブレイク後は、Patterns and Processes in Frugivore-Plant InteractionsとSeed fate: Understanding seed dispersal, seed survival, and plant recruitment in a changing worldのシンポジウム。Seed fateのシンポジウムを聞きたかったのだけど、前者のシンポジウムで学生発表の審査があったので、おとなしくネットワークの話を聞く。ポスドクから、学位取得後、数年くらいの今一番、元気がありそうな若い年齢層でなかなか面白かった。最近だとDNAバーコーディングも併用で、散布した動物種を特定してSeed Disperser Effectivenessを計算するのですか。

午後の最初のプレナリーはWestcottさんで、Nature CommunicationsやGlobal Ecology and Biogeographyに掲載された論文の話がメインで、気候変動がらみの研究。朝のBöhning-Gaeseさんの話ともかなり関係する内容で、現在の種子散布研究が生物多様性の保全に関して、どのような貢献をすることができるのかという問題に対する一つの答えなのだろう。

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日本からの数少ない参加者の辻さん

夕方は前日と同様にオーストラリアのポスドクのMoranさんが主導するinteraction networkのメタアナリシスに関するワークショップ。ただ、データセットを集めるところから考えるとなかなか比較するのは難しそう。

FSD2015初日 [学会]

時差ボケもあるのか、7時に合わせた目覚ましよりもかなり早くに目が覚めてしまう。まだ受付を終えていないので、少し早目に会場に移動。たまたまお会いした大会主催者のColleenさんにご挨拶。カード払いした参加料金が2重に引き落とされていた問題も解消してもらう。朝食時に辻さんとアイムサさんにお会いする。二人とも昨日のウェルカムセッションから参加していた様子。わたしも本当はもう一日早く移動したかったんだけどねえ。

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宿舎から見た朝

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会場周辺の様子

参加登録後はすぐにプレゼンファイルをアップロードして、文字化けなどを確認。スクリーンは大きくで、プロジェクターも明るいので会場を暗くする必要がないのは良い。イチョウを食べているタヌキはきれいに映っていた。午前のプレナリーはMegaherbivoreの話題提供で、Midgleyさんのアフリカゾウ、アイムサさんのアジアゾウをメインとした種子散布の話。マレーシアのアジアゾウは一斉開花後の果実が豊富にある時期にはいろいろな果実を食べているようだけど、その他の時期はほとんど種子が見つからないらしい。

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コーヒーブレイク

コーヒーブレイク後はわたしがチェアーをしたEcology & EvolutionのセッションとインドのReneeさんによるChemical Ecologyのセッション。Reneeさんのセッションは一応、まとまりがあるけど、わたしが担当したセッションは数がすくなかったプレゼンをまとめたので、正直、あまりまとまりはなかった。一人目はMcConkeyねえさんで、Ecologyに印刷中になっているカオヤイのシロテテナガザルの主要な食物10種を対象としてSDE landscapeを示した重厚な研究。二人目はシーサンパンナ植物園のWangさんがPinus armandiiを対象とした種子サイズが種子の運命に与える影響を調べた研究。三人目はポーランドのZwolakさんでヨーロッパブナのマスティングの話。四人目はブラジルのヒゲドリの果実食を調べた研究、五人目はわたしのイチョウの種子散布、最後がブラジルナッツの種子散布過程を調べた研究。結果的には、ヒゲドリの研究以外は、すべて著食散布を扱っていた点では共通点があったか。もう少しうまく司会しないといけないな。

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昼食はバイキング

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周辺の植栽アロエ

午後の最初のプレナリーは最近、アフリカでいい仕事をしているEffiomさん。今回はbushmeat huntingが種子散布過程に与える影響を評価した仕事。発表後、日本でもこう言った仕事に興味がある人がいれば、ぜひ、共同研究を進めたいとの話だった。その後はInteraction networkセッションとGeneralセッション。今回のFSD2015でもっとも多いのがinteractionn networkに関連した仕事なので、あえてそちらは選ばずにGeneralセッションで、ナメクジの種子散布と南アフリカの著食散布などの話を聞く。ナメクジの種子散布の話をしていたTurkeさんはモヒカン刈りがよく目立った。48時間の給餌実験をして、ナメクジによる雑草の種子散布や種子食害を評価していた。

今回は発表者がFSD2010よりも少なく、平行した会場で行われているセッションは2つだけだけど、それでも聞きたい発表が重複しているのは残念。さすがに初日に自分の発表を終えるととても気楽になるけど、明日は最初の招待講演者の紹介仕事が残っているので早めに就寝。

FSD2015移動日続き [学会]

羽田からドバイまで何時間かかるのか正確に把握してなかったけど、時差も含めると10時間くらいか。さすがに遠い。10時間を超えるフライトは前回、成田からフランスに向かった時。その前は2005年に香港からヨハネスブルクに行った時なので、5年ごとに長距離フライトをしている。今年は秋にアフリカに行く予定なので、その時にまた長距離フライトになりそう。あまり機内では眠ることはできなかったけど、前日に昼寝していたおかげで、それほど眠くはない。朝食後は日本語映画を見てのんびり過ごす。

ドバイ到着後、35℃の熱風にさらされる。さすがに暑い。乗り換え時間は4時間ほどで、搭乗ゲートに移動後は発表練習して過ごす。ほぼ覚えたけど、あとは話のテンポだな。搭乗ゲートで待っている間にシーサンパンナ植物園から参加しているWangさんにお会いする。ネズミの種子散布に関する研究でかなり力技の仕事をしている方。前回のFSD2010でもお会いした。今回は中国からの参加は彼だけで、あとはオーストラリアに留学中の学生で、ちょっと少ない。今回はアジアからの参加者は少ないのが残念。

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ドバイからダーバンまでの移動も時間がかかるので、最初は機内映画を見て過ごし、その後は休んでおく。エミレーツの機内食は普通かな。8時間ほどでダーバンへ到着。入国審査にはそれほど時間はかからず、スムーズに外に出る。荷物もすでにターンテーブル上で回っていたので、すぐにFSD2015の関係者と合流。7名が一緒に会場までシャトルバスで移動するらしい。ただ、このシャトルバスでの移動にかかった時間が想定外だった。3時間といわれていたところで、途中、夕飯を食べて、その後、ドライバーが道に迷ってしまい、真っ暗闇の中どんどん道が細くなり、みんなが不安を覚えることになる。

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夕飯はチキン

結局、途中まで戻って、正しい道にたどり着き、空港から5時間かけてようやく会場のAlpine Heath Resortに到着。さすがに予定よりも2時間も長くかかるとどっと疲れる。ただ、夜中に到着したことで素晴らしい星空を満喫できた。南半球の星空を眺める機会はそうそうないので、いつもとずいぶんと違って楽しい。宿泊先のコテージに移動してからは、Wifiにつないで、日本に到着したことを連絡。7時間の時差があるので、こちらが夜中だと、日本はちょうど朝になる頃ですか。

FSD2015移動日 [学会]

日中は自宅の片づけや出張用の荷造り。ダーバンは海から近いせいかそれほど寒くはないようだけど、最低気温は10℃を割ることもあるようなので、それなりに暖かい格好をする必要がありそう。機内に持ち込むコンパクトなフリースと野外用のフリースの二枚を準備しておく。多分、そんなに洗濯しないので、着替えも多めに持っていく。今回はリゾート地での開催なので、前回、サイチョウ学会で南アフリカに行ったときと同じようなことを考えておけばよいだろう。

昼食後に昼寝して、夜に備え、夕方までにどうにか準備を終えて、小松空港へ移動。羽田でいったん荷物を受け取ってから乗り換えるのかと思ったけど、ダーバンまでもっていってくれるらしい。羽田までの移動は比較的スムーズだったけど、羽田でWifiの受取先をきちんと確認しておかなかったので、場所を見つけるのに手間取る。多分、会場ではフリーWifiが使えると思うけど、宿舎で使えるかどうかがわからなかったので、一応、借りていくことにした。エミレーツ航空を利用するのは今回が初めてだったけど、夜中ということもあってか、チェックインカウンターはガラガラでスムーズにチェックインできた。先日、パスポートを更新してから初めての海外出張。前回の海外出張時に食べすぎたので、今回は気を付けたい。夜中のフライトなので、すぐに休む。

明日から南アフリカへ移動 [日常]

朝は大学のビオトープの植物の開花・結実フェノロジーの定期調査。ヘビイチゴの果実がなくなっているところを見ると、誰かが食べているのだろうけど、ここでは直射日光が当たりすぎるので自動撮影カメラを使った調査はやりにくい。半分くらいまで調査を終えたところで、すこし雨が降ってきたけど、2時間半の調査をどうにか終えることができた。今までエゾノギシギシだと思っていたものが、ギシギシらしく、今日の調査で咲いてきたのがエゾノギシギシらしい。なるほどこのくらい果実の突起がはっきりするのがエゾノギシギシですか。フェノロジーをしっかり観察していれば、同じ時期に開花・結実するから気が付くけど、なかなか難しい。

その後は講義を一コマこなして、午後は大学業務の会議に参加。さすがに4年目になると大学運営関係の会議が増えてくるのは仕方がない。1時間で切り上げて、残りは明日からの出張準備。いない間の観葉植物の水やりやヤマナメクジの世話を学生に頼んでおく。

明日の夕方からFSD2015に参加するため羽田、ドバイ経由で南アフリカのダーバンへ移動。21日は移動日で、夕方ごろにダーバンに到着予定。その後、学会会場まで3時間ほどかけて車で移動する。21日夕方のウェルカムパーティには参加できないけど、金曜日の講義を2回続けて休講にすると後の補講がしんどいので、今回は遅れて参加。初日は22日からだけど、まだ英語に慣れないうちに、最初のセッションの座長にあてられているのが、つらいところ。前日に発表者の方に挨拶する時間がないので、当日の朝か、招待講演後のコーヒーブレイクの時間だなあ。6名中、3名が全く知らない人なので、氏名や所属の発音をしっかり確認しておかねば。

というわけで、明日から27日まで、連絡がつきにくいかもしれません。

コケ観察会に参加した [日常]

昨日の夜中に発表資料はどうにかできあがったので、今日は金沢城公園で開催されたコケ観察会に参加。研究室でルーペやピンセットなどを詰め込んだまでは良かったけど、帽子を忘れてしまった。コケの採集だから、あまり動き回ることはなかろうと、そのまま現地へ。車の中に一つくらい帽子を入れておかないといけないな。

今日の観察会の参加者は10名を少し超えるくらい。講師は北陸では数少ないコケを専門にしている富山市科学博物館の坂井さん。最初に1時間ほどスライドを用いた簡単なコケの解説を聞く。スライドそのものよりも企画展でボランティアスタッフが作成したコケのぬいぐるみセットがすごくよくできていた。金額換算するのは…やめておこう。胞子を付けるのが大変そうだと思ったけど、やはり大変だったらしい。

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その後、金沢城公園内の石垣を中心に実物を観察する。坂井さんが事前に下見をした際に確認したコケに旗がたっており、10種ほどを観察する。コケの観察会の場合は、サンプルにへばりついて観察することになるので、はたから見るとなんだかよくわからないグループに見える。石垣のところでは、蘚類、苔類、ツノゴケ類の主要3グループが同時に観察できた。おお、これがツノゴケか。数年前、講義で使うために林業試験場で採集したコケは間違いなくツノゴケの仲間だったので、ちょっと安心。この黒っぽく枯れたように見える部分をよく覚えている。ジャゴケを採集していると大量にダンゴムシが見つかった。よく見るとコシビロダンゴムシ系だったので、こちらも採集しておく。脱皮中のワラジムシもいた。

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1時間ほどの野外観察の時間はあっという間に終了し、その後は採集したサンプルを実体顕微鏡や生物顕微鏡で観察する。おお、実体顕微鏡でみるとツノゴケの先端が二つに分かれていくのがよくわかる。さすがにコケの切片を作るのは職人技という感じ。実体顕微鏡下で、カバーグラスで固定して、カミソリで切るのですか。最初の講義で説明のあったコケ特有の専門用語に関連する部位を実体顕微鏡で観察していたけど、これ、なかなか初心者には手を出しにくいだろうなあ。

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前の職場にいたころにキノコ観察会は参加したことがあったけど、コケをメインとした観察会に参加したのは初めて。コケの基礎知識は、数年前に生物分類学の講義でコケ植物を扱ったときに付け焼刃的に学んだ程度だったので、今日の観察会は良い経験になった。大学キャンパス内でも少し真面目に観察してみてもよいかも。ただ、卒研テーマとかで扱うのはまだまだ難しそう。