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ブナ林調査初日 [日常]

朝一番はポケゼミで大学キャンパス内のいきもの観察のつもりだったけど、雨のため中止。空いた時間でヤマナメクジの餌を交換。飼育ケースを大型化して、こまめに掃除するようになってからは死亡する個体がいなくなった。5月にちょっと手を抜いてしまったことが原因だったのかもしれない。

例年はバスで移動する際のトイレ休憩は瀬女の道の駅を利用していたけど、今回は白峰まで移動して、総湯を利用することにした。小雨が降る中、大学を13時に出発して、白峰に向かう。途中、晴れ間が見えた時もあったけど、曇り空のまま調査地に到着。こちらも雨が降っていたらしく道路が濡れている。下見に来たときは15分くらいかけてゆっくり登ったけど、今日は先発隊として、さっさと歩く。去年までは山の麓からブナ林の中を20分ほど歩いて調査地に到達していた。そのため、途中でいろいろな生きものに遭遇するチャンスがあったのだけど、こちらの裏道を利用するとその辺がつまらない。と思っていたら、道路を横断中のヤマナメクジを発見。余裕で20cmはある。雨の日の調査はこういった天気のよい日には出会うことの少ない生き物に出合うチャンスが増える点では面白い。

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14時半ごろから予定の調査地で毎木調査を開始。今年は例年よりも人数は多いので、うまくやれば今日でかなりの作業を終えることができるだろう。雨が降っていたせいか、例年、悩まされることの多いブユはほとんど出現しなかった。午前中の講義でかなり脅しておいたので、しっかり対策していたのもよかったのだろう。まあ、人によってはかなり痕が残るので、やられないのに越したことはない。

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16時半ごろまで予定の調査を続行し、撤収。毎回、調査地に来てからいろいろ相談する学生が多いのだけど、それを先に済ませておくとさっさと作業に取りかかれるはずなんだけどな。まあ、一度、調査地を見てイメージがわかないと難しいか。バスまで戻る道中でハクサンマイマイが道路を歩いていた。なかなか立派な大きさの個体。登ってくるときには気が付かなかったけど、道端でギンリョウソウが開花していた。

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今日は学生たちはあまり疲れていないようだけど、いつもは移動の山道を歩くのが大変なのだろうか?

ブナ林調査下見 [日常]

来週は定例の白峰のブナ林での実習。今年はまだ下見できていなかったのだけど、ようやく出かける時間を作ることができた。朝から子供を連れて、白峰に向けて車で移動。途中、瀬女の道の駅でツバメの営巣を確認して、目的地へ向かう。1時間ほどで到着して、お寺の裏山へ向かう。いつもの池の上にはすでにモリアオガエルの卵塊が多数みられた。と、登り口が工事中で封鎖されていた。落石で工事中ですか…。こりゃ困った。どこが工事中なのかわからんけど、封鎖されているところを侵入するわけにもいかず、一旦、車まで戻る。

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たぶん、去年の感じだと落石場所は調査地までの道のりの途中のはず。別のルートからのアクセスを試みる。まあ、山頂までは反対側からは車で登れる道路になっているので、そちらに向かってみる。大型バスでは移動は難しいけど、分岐点まで移動して、そこから歩けばどうにかなるだろう。子供と一緒に道路を登って行くと、シロマダラの死体を見つけた。うーん、生きている個体にはなかなか出会えない。道路沿いに咲いているものは林業試験場などと比べると3-4週間遅れの開花フェノロジーのような気がする。この辺のマムシグサは林業試験場よりもずっと小さい個体がメスになっている。結構、大型の個体も見られるので、そのまま結実するようなら調査してみたい。

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15分ほどで山頂に到着。ただ、こちらからの入り口にも同じような看板が立てられていた。こりゃ、普段調査しているところはダメかも。これ以上はすぐには対応策を検討できないので、おとなしく撤退。地元でお世話になっている人に連絡して、対策を相談してみよう。

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ちょっと早めの昼食を済ませて、帰路につく。デザートにはカマシ(シコクビエ)が付いていた。途中、自宅の周辺では購入できないお店のトチモチ、ついでに堅豆腐といなりを購入。さらに瀬女の道の駅で、巨大おはぎを購入して帰宅。いつも使っている調査地とはいえ、もっと早くに下見に出かけておけばよかった。

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でも、今年は実習のある水曜日がほとんど毎回雨なんだよね。来週も多分、雨。

IHC2017三日目 [学会]

今朝は少し早起きして、ざっと荷造りしてしまう。今日のクチンからのフライトは夕方なので、ホテルと交渉してみたら14時までOKになった。これで昼食後に安心して荷物を確認できそう。

今日は二日間のセッションのまとめ。次回のIHC2021はブータンで開催予定。ブータンはなかなか行く機会がないから、今年度からの科研費の成果をまとめて発表できるように準備したい。マレーシアでの今後の取り組みなどの発表があり、IHC2017は終了。午後は近くの保護区へエクスカーションに出かける人がほとんどだけど、わたしは参加すると帰りのフライトが間に合わないので、今回はあきらめた。熱帯に来たのに森に行かずに帰る出張が2回も続くとへこむなあ。ただ、荷物が少なくて済むのは間違いない。今回も預けた荷物は7kgしかなかった。

昼食時にキナバタンガンでサイチョウを研究している方に訪問する可能性があることを伝える。彼女はもともと半島マレーシアでサイチョウ類の調査をしていた時に種子の同定を依頼されたのがきっかけ。その後は部屋に戻って、汗を流して、急ぎのメールをチェックして返信。オナガサイチョウの保全に関するワーキンググループメンバーはエクスカーションには参加せず、事前打ち合わせをするとのこと。それまでの時間、ホテルのロビーでピライさんの近況と愚痴を聞いて、16時ごろにタクシーで空港まで移動。昨日、タイチームが発表した内容と私がこれからの数年間で計画している内容を組み合わせれば、面白いことができそう。今回は学会に参加するだけではなく、ピライチームとの打ち合わせも大切だったので、実り多き出張となった。空港はガラガラだったので、荷物の預けいれから、出国まではスムーズに進んだ。待ち時間にできるだけ学会中に仕入れた情報のメモを残しておく。

クチンからのフライトでは日本語の映画を見たけど、時間的に足りず、最後の結末が見られなかった。クアラルンプールからのフライトで続きを見ようと思っていたら、国際線にはなかった…。

IHC2017二日目 [学会]

昨夜は遅くまでPC仕事をしていたこともあり、7時前まで寝てしまった。朝食を食べに行くと半島マレーシアで研究している方と一緒になったので、最近の研究テーマについて教えてもらう。Facebook経由できれいな写真をよく見ていたけど、カメラを購入するために寄付金を募ったので、その方たちへのアピールもあるらしい。レンズを含めると数キロで手持ちでは無理なので、立派な三脚を使って撮影しているとのこと。日本の大学院生が半島マレーシアでマレーバクを研究しているという話だった。アイムサさんとやっているのかな?

朝食後は朝のセッションに参加。今日は8時15分から夕方までびっちりと講演が詰まっている。昨夜はお酒を飲んでいないので、それほど起きるのはつらくはない。一日英語漬けだったおかげで、多少、耳が慣れてきたけど、それでも癖のある英語はさっぱりわからないこともある。マレーシアの人はみなさん英語上手だものなあ。最初はピライさんがチェアーのはずだったけど、朝、起きられないのでルーシーさんに代わってもらったらしい。学位も取得して、すっかりジサイチョウ研究者としての地位を確立しつつある。

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オオサイチョウのカスクの放熱機能についての発表はピライさんの最後の指導学生。サンプル数が少ないけどカスクに放熱機能があるのは間違いなさそう。ただ、オニオオハシは嘴全体の機能だけど、オオサイチョウやツノサイチョウのような一部のサイチョウだけがあれだけ大きなカスクになっているのは別の理由だろう。サイチョウ類の系統樹を明らかにしたフィリピンのゴンザレスさんはそれを利用したハジラミの発表。ハジラミ側の情報が圧倒的に不足しているので、これから野生個体などを捕獲した際には注意してみて欲しい様子。オオサイチョウの遺伝マーカーを利用した研究では、カオヤイの東側で使えなくなった巣穴を改善することで、繁殖個体数が増え、遺伝的な多様性も増加しているらしい。オオサイチョウが一夫一妻なら単純にペア数が増えたことの効果か。

昼食後のセッションでは、タイチームがここ数年取り組んできたムジサイチョウやシワコブサイチョウの移動をアルゴスシステムで追跡した事例やカオヤイのサイチョウ類の繁殖フェノロジーと結実フェノロジーの関係などのデータが紹介された。2008年から2016年のフェノロジーデータをうまくまとめて欲しいところだけど、解析をちょっと手伝ったほうが良いのだろうな。カオヤイでは11-1月ぐらいに果実が少ない時期があるのは長期傾向としても間違いなさそう。

夕飯はもう一人の日本人参加者のG大Yさんと近くのフードコートで海鮮料理をいただく。次回、クチンで別の学会を開催する際の下見で参加したらし。お店に行くまで気が付かなかったけど、ここ2008年のATBC Asian Chapterの時にランビル組と一緒にご飯食べたとこだ。タイガービールと海鮮料理をおいしくいただきました。

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ホテルに戻るとネットが不調。夜になって利用者が増えるとダメなんだろな。おとなしく早く就寝して、明日の朝に必要なメールには返信しよう。

IHC2017初日 [学会]

昨日のフライト中にウトウト寝ているので、夜はそれほど眠くなく、何度も目が覚めてしまった。6時ごろに明るくなってきたので、カーテンを開けて、外の様子を眺める。川沿いで眺めがよい。夜のうちにインドの共同研究者からのメールが届いたので、それに返信して、日本側の共同研究者に予定を確認する。みなさんフィールドワーク中だったりするので、なかなか連絡がつかなかったけど、どうにかなりそう。

朝食を済ませてから、会場の様子を下見にでかける。今までの大会の会場と比べるとずいぶんと広い。サラワクの研究事例のポスターがいくつか並んでいる。二次林も利用しているし、哺乳類を狙った自動撮影カメラにクロサイチョウとかシロクロサイチョウが時々、撮影されているらしい。私の論文も引用してもらっていた。狙って調査するのは難しいけど、いろいろな人が持っている撮影データを掘り起こしてみるのは面白いかもしれない。

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受付に行ってみるとタイチームが準備していたのでご挨拶。みなさんも昨夜到着した様子。去年はタイに行くことができなかったので、久しぶりな気がする。アルファベット順に並んだ受付リストに名前がないので尋ねると、いや、あなたの名前は見たよと名札を探してくれたのはKではなくてSのところだった。あ、そうでしたか。その後、インド、シンガポール、マレーシアなどのメンバーにご挨拶。みなさん元気そうで何より。まあ、facebook経由で各地の活動ぶりを見ているので、久しぶりという感じがしない。

今日の朝一番のウエルカムセッションはVIPの到着まで待たされそうだったので、PCを持ち込んでメールチェック。イベント用のツノサイチョウの着ぐるみも来たけど、どうみてもボルネオではなく、スマトラのツノサイチョウ風のカスクだったのが残念。もうちょっとカッコよくカスクを曲げて欲しかったところ。VIPの到着に合わせて大音量の音楽と大量のカメラマンがやってくるのは前回、コタキナバルでHoBのシンポジウムに参加した時とよく似ている。

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今日の招待講演はピライさん。過去40年間のタイでの研究成果をまとめたもので、タイトルはImportance of long-term research: four decades of hornbill studies in Thailandで、いつもの内容をアップデートした話。ただ、単なる研究紹介ではなく、かなりのユーモアを含んだ内容で何度も会場から笑いをとっていた。まあ、私も含めタイチームが野外調査しているときの写真はテロリスト風に見えるかもしれないなあ。あれは2004年にブードーでツノサイチョウを捕獲した時の写真だから、みんなずいぶんと若い。

昼食は発表会場の隣の部屋なので、ほとんど移動しなくてよいのは便利。いったん部屋に戻ってPCのバッテリーを充電しておき、遅めの昼食を済ませる。学会中、ついつい食べ過ぎてしまうので、昼食は控えめにしておく。昼食後から個別の発表で、Session 1はインドネシアのサイチョウの話から。確かに最近、インドネシアの論文がいくつかヒットしていた。ジャワ島でもシワコブサイチョウを研究しているグループがいる。ブータンのナナミゾサイチョウの情報も論文で読んだことはあるけど、実際に調査地の写真を見ると面白い。一番話を聞いてみたかったバングラデシュのサイチョウの話は残念ながらキャンセルされたらしい。

どうもセッションの区切りがよくわからないけど、休憩後はインドコサイチョウの食性の話や、ブルネイやキナバタンガンでキタカササギサイチョウに人工巣を導入した話題。ブルネイではチェーンソウで幹を削って、巣にしようとしているけど、キタカササギサイチョウなら、人工巣を置くだけでよいのではないかな。キナバタンガンでも人工巣を設置しているようだけど、あまり繁殖成績はよくないらしい。

夕食前にホテルの周りをウロウロしてみようと思ったけど、激しい雨であきらめる。さすがに本気で降る中を歩く気にはならない。おとなしく部屋で過ごす。夕食のウェルカムパーティーはタイグループと座って、お互いの近況について情報交換。一通り食べてからは、サラワクの伝統的なダンスなどを鑑賞。男性の頭飾りにはオナガサイチョウの尾羽が6枚使われていた。他の頭飾りにもセイランとツノサイチョウの尾羽が並んでいた。ただ、女性が手に持っていた羽飾りはツノサイチョウの尾羽ではなく、代替品で作られていた。2008年に同じような踊りを観察した時には本物を使っていたのだけど、さすがに代替品を使うようになったのだろうか。その後もMCがいろいろと盛り上げながら、吹き矢で風船を割る余興なんかも行われて、最後はみんなで踊って終了。

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